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照来の里にたどりつくと、まず目の前に現れるのがスキー場のある愛宕山です。カルデラ上になっている照来盆地の、まさに噴火口のような位置に配しています。 愛宕山スキー場は愛宕山の山頂付近までリフトが設置され、頂上には熊野神社の祠が祀られております。ここからパノラマ上にひろがる高原と、日本海の海が一望できます。また、夜になると日本海の沖にならぶイカ釣り漁船の明かりが、ネオンのように広がる様が見ることができます。 ● 急峻な峠に挟まる絶界の里 訪れた人がまず最初に感じることは、照来高原の特異な地形でしょう。まるでカルデラ山の中にいるような、外輪山にかこまれた盆地状の高原と、突然目の前に現れる民家と豊かな田畑。見事なコントラストです。 気候も周囲とは隔絶されており、夏は高温多湿ですが、谷から吹き寄せる風は心地よく、日差しのわりに涼しい感じです。風向きは1年を通じて北西風が吹きますが、とくに秋と冬に激しく、寒気も厳しいです。 兵庫県でありながら、豪雪地帯として冬の間は深い雪に覆われます。記録では昭和8年に5mの積雪を記録しました。 |
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盆地状高原が出来上がった 「地質学時代の古照来湖」 |
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「200万年以前の照来は、満々と水をたたえた周囲4キロメ円ートルの照来湖・・・・」?? 新生代中新世(約2500万年前)に終了した山陰地方の火山活動ですが、その後、鮮新世初期(約1300万年前)に温泉町西部、および美方町地区に細長い陥没陸性盆地(古照来湖)が発生しました。この盆地の形成と相前後して激しい火山活動があり、酸性ないし塩基性の火山溶岩・噴出物が盆地内の湖成の礫岩、砂岩、頁岩層とともに堆積しました(照来層群)。(日本自然保護協会報告書35号 岸田孝蔵著)準平原化作用の浸食がおこなわれていた時代にこの地域だけ火山灰に覆われていたのです。なお、温泉町史では、それから200万年以前の照来は、満々と水をたたえた周囲4キロメ円ートルの照来湖で、それが200万年の間に一番低い飯野方面へ流出する余水が幾多の変遷を経て川幅を広げ谷を削り、それを繰り返すうちに谷が深くなり湖水の水も干上がって沼となり、現在の照来盆地が出来上ったと書いています。確かに照来高原は盆地状で、火成活動による湖成層(一部はその後の鉢伏山火山活動による堆積火山灰)の地質ですが、前述の報告書に記される「古照来湖」の範囲はもっと広範であり、現状の照来の疑似カルデラ型地形を古代の湖の名残りとするには科学的根拠はありません。なお、古照来湖を形成した火山活動の名残りとえるのが照来高原の玄関にあたる湯村温泉であり、今日まで満々と98度の高温を湧出しています。 もうひとつの名残りとして、霧が滝渓谷の自然噴水があります。照来盆地から山をひとつ隔てた場所ですが、川の上流部で安山岩中に水が浸透し、亀裂に沿って岩盤中をながれ、河床よりも30mも高い所で 清水を噴出しており、その量は日量数千トンということです。火山溶岩特有の現象として、富士山麓によく見られますが、関西では非常に珍しいものです。前述の日本自然保護協会報告書では「噴出している孔の口径は40cmあり、見事なものであって造化の妙を知らされる」と表現しています。 |
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「あじさいロード」 | ||||
中辻から丹土にかけての県道、牧場公園に向かう道沿いは照来高原の田園風景が望むことができる絶景ポイントですが、様々な色彩のあじさいがこれら県道沿いに多く植えられ、6-7月になると真っ青になったアジサイが道の両側を取り囲むようになります。里山の田園風景と様々な色彩のコントラストは幻想的な雰囲気を生み出しています。 | ||||
「県立但馬牧場公園」 | ||||
但馬牛・ヤギ・ヒツジなどが放牧され、ふれあうこともできます。カルデラ上になっている照来盆地の、まさに噴火口のような位置に配しています(火山ではありませんよ)。 愛宕山スキー場は愛宕山の山頂付近までリフトが設置され、頂上には熊野神社の祠が祀られております。ここからみる絶景は垂涎もので、パノラマ上にひろがる高原と、日本海の海が一望できます。また、夜になると日本海の沖にならぶイカ釣り漁船の明かりが、ネオンのように広がる様が見ることができます。 | ||||
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